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代表の想い

子どもたちの、未来へのかけ橋に。

「ママのところにかえりたい!」
「どうしたら、子どもを返してくれるのか!」

十数年前、児童相談所で児童福祉司として働いていた私に投げかけられた言葉です。

 

児童相談所では虐待された子どもの保護を最優先し、保護した後の支援はほとんどなされていませんでした。虐待の再発を防ぎ、親が子どもにとって安心な存在となるにはどうすればいいのだろう?親子からの問いに対する答えを模索する日々が続きました。

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そんな時、カナダで虐待の再発防止に成果をあげている親子支援プログラムに出会いました。それは親子が安心できる細やかなプログラムで、カナダの児童相談所にあたる児童保護機関ではなく、非営利団体(NPO)がおこなっていました。「日本にもぜひ、このプログラムを!」という思いをもとに、カナダのプログラムを参考に親子支援プログラム(CRC親子プログラム)を開発、提供しています。

CRC親子プログラムで大切にしているのは、親子のリソース(力・可能性)を発掘すること。親は子どもの変化に力づけられてまたがんばろうと思えるようになり、子どもは親に受けとめられる体験を通して笑顔が増えていきます。

虐待の再発防止に特効薬はなく、とても大きなエネルギーと時間を要します。けれど、ていねいな支援をおこなうことで親子に変化が訪れることを実感しています。親とはなれて生活する子どもが、CRC親子プログラムに参加した後すぐに親と一緒に暮らせなくても、プログラムを通して自分自身が大切な存在であると親に認められた体験は、心の回復やすこやかな成長につながります。さらに子どもが成人し、親になって子育てをする際にもよい影響を与え、虐待の連鎖を防ぐことにもなるのです。

 

どうか、虐待された子どもたちに関心を寄せてください。

 

CRCの活動を知っていただき、応援していただくことで子どもたちへの支援を続けることができます。虐待の再発防止への大きな力にもなります。皆様からの応援は子どもたちの「未来へのかけ橋」となり、虐待のない社会を実現していきます。

虐待を止め、人とつながる社会を目指して

  • 親が子どもを再び虐待することなく、
       親が子どもにとって安心な存在になりますように

  • 自分が生まれたことを肯定してこの世界は安心な場所なのだと子どもたちが知り
       人とつながって生きていくことに希望が持てるようになりますように…

​私たちは日々そう願いながら、活動を続けています。

​CRC代表 宮口 智恵

CRC代表 宮口 智恵 プロフィール

「NPO法人 チャイルド・リソース・センター」代表。大阪府子ども家庭センター(児童相談所)等で福祉職として18年間勤務。2007年、子どものリソース(可能性)を親や支援者と協力して引き出していくことをめざし、「NPO法人 チャイルド・リソース・センター」を設立。児童相談所や児童福祉施設で親と子をつなぐCRC親子プログラムを提供し、講演活動にも飛びまわる。

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